お役立ち情報

shiki_moji002
sikiimg001


春、夏、秋、冬と、それぞれの季節によって庭は違った装いを見せます。暖かい季節は庭に降り立ってそぞろ歩き、寒い冬は窓を額縁に見立て、一幅の絵画を鑑賞するように庭を眺める。庭は季節を最も身近に感じることのできる空間なのです。住まいに密接した小さな自然、その自然の息吹を感じながら、家族が集い、語り、遊び、草花の手入れをする。そこには日々のあわただしさをしばし忘れさせてくれるような、ゆったりとした時間が流れ、その時間を共有することにより家族は一つになります。

いまお住まいの庭はどのような状態になっていますか?暮らしのなかにいかされていますか?庭のスタイルは十人十色ですが、庭をデザインするとゆうことは四季とともに営む暮らしをデザインすることでもあります。自然から頂戴した素材をもとに、家族一人一人があれこれ考え、一緒にプランを練り、デザインし、つくり上げて行く、それが庭づくりです。実に楽しい作業だと思いませんか?私たちがお手伝いし、ライフスタイルに合ったよりよい庭づくりへと具体的な提案をさせていただきます。

あなたは何を庭に求めますか?どのように楽しみますか?どのようなアイデアをお持ちですか?またどのようなことにお困りですか?一度、私たちに聞かせてください。私たちは庭園づくりに関して、その技を国から認められております。その自負と自信から、心から満足いただけるよう、最大限の努力を惜しみません。ここに私たちの提案する四季のガーデンライフのほんの一端を紹介させていただきます。参考にしていただければ幸いです。

お庭を美しく保つ方法

私たちがていねいにかつ的確にアドバイスいたします。

草花の植替え

季節に合わせて花や下草で庭を模様替え

花壇の花を季節ごとに入れ替える作業は、庭いじりの好きな人にとって何よりの楽しみ。「今年の春は何の花を植えようかな」などと1年の計画を考えるだけで、もうワクワクしてきます。普通、園芸品店で自分の好きな花苗を買ってきて植え替えますが、枝葉に病気や虫食いがなく、葉と葉、節間がつまった苗を選ぶようにしましょう。最も大事なのは根の状態ですが、通常、根まで見ることはできません。信用のあるお店で根がしっかりと張っているか否かを確認して購入することをお勧めします。時間に余裕があれば一年草を種から育てて定植し、翌年の種を取るようにするとさらに楽しみは広がります。

樹木の剪定

不要な枝を抜き、日照と風通をよく

剪定は木の姿を整えて見た目を美しくするばかりでなく、日当たりや風通しをよくして、木を健やかに育てるために必要な作業です。枯れた枝や長く伸びた枝、込み合って絡まっている枝など、樹形を乱す不要な枝を見極めて除いていきましょう。そのとき、枝の途中にハサミを入れないで、必ず枝分かれしているところからはずすようにしてください。木の種類によって枝ぶりや枝の伸び方が異なるので、それに合わせた知識が必要です。特に花木や果樹は剪定の時期や方法を誤ると花が咲かなかったり実がならなかったりするので要注意。花が終わったらすぐに剪定するのが安全です。

肥料を与える

春先は多めにし、夏は控える

肥料は植物のサプリメントです。植物の状態を見て、適した時期に適した量を与えることが大切です。一般に冬場に春からの活動に備えて濃いめの肥料を与え、生長が旺盛な春先には多めに、根の働きが弱まる真夏には控えます。また花木は花が咲き終ったあとに感謝を込めて「お礼肥」で疲れをいやしてやりましょう。肥料を与える際には、説明書をよく読んで決して過剰に与えないように注意してください。根を傷め植物を衰弱させてしまいます。「適量を回数多く」がコツです。なお、素人には油かすや鶏ふんなどの緩効性肥料が便利で安心です。

水やり

決して土を乾かさないように

水は植物にやるというより、土にやるといったほうがいいかもしれません。植物は根から必要な水を吸収するので、土中の水分を水やりによって補給するのです。土の表面が白っぽく乾いたていたら、すぐにでも水を与えてください。一般に植物が活発に生長する春から夏はたっぷりと水をやり、休眠状態になる冬場は土が乾かない程度の水やりを行います。また水やりは午後や夕方よりも、できるだけ午前中に行ってください。植物は光合成でつくったデンプンを夜間に根を運ぶので、朝方に多くの水を必要とするのです。

病害虫の駆除

日当たりと風通しを確保し、こまめなチェックを

植物の病害虫対策というと、すぐに殺菌剤や殺虫剤といった薬剤に頼りがちですが、薬剤の使用は最終手段と考えてください。病害虫を防ぐには第一に植物の健康管理が大切です。木は剪定によって枝葉を透かし、十分な日当たりと風通しを確保しましょう。草花はあまり密にせず適度に間をあけて植えること。昔から「風と光は虫封じ」といわれ、日当たりと風通しがよい環境づくりが病害虫を防ぐのに何より効果的なのです。次に草木をこまめにチェックして、葉の変色や虫食いがないか調べてください。もし害虫がついていたら早めに捕殺し、病気にかかっていたら、その部分を取り去り他に蔓延しないようにすることが大切です。薬剤を散布する場合は、濃度など容器ラベルの記載事項を必ず守り、飛散防止など近隣への配慮を徹底しなくてはなりません。

草取り

カマなどで根こそぎ抜くのがコツ

美しい庭づくりは雑草との戦いといっても過言ではありません。一般に雑草と呼ばれる草は、強く丈夫で繁殖力も旺盛です。木や草花に与えた肥料も横取りされてしまいます。雑草は、まだ小さくて数が少ないうちに、見つけ次第取ってしまうことが最も確実です。草取りのコツは地上部だけでなく地下の根も取り除くことです。根を残してしまうと、雑草はまた一段と強くなって再生します。草取りには、小さなカマを使うと楽です。カマの刃の先を根こそぎ抜き取るようにします。芝生専用の除草器具も市販されています。